ミルト

まず

俺は放課後に
美化委員の仕事があった。





そのため
一応遅くなると伝えた。






「おい、桐山。

そんなに凝らなくてもさぁ」






俺はいい加減な男子どもを
睨んだ。


男子たちは
一歩(注:大変大きな一歩です)下がった。







「…今までの汚れが今日のシミになり
今日の汚れが明日のシミになるんだぞ…」




「そう…、
人間と同じように!

今日の日焼けが30歳のシミになり
明日の日焼けが31歳のシミになる…!」










なぜか
女子たちが悲鳴をあげ逃げていった。













そこから先も
俺はテキトーな男子たちの変わりに目一杯掃除に励んだ。







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