ミルト
倒れそうな背中を右腕で支え、
左手で頬を軽く叩く。
反応がない。
しょうがないので
耳元に声をかけてみる。
「大丈夫ですか?」
すると
気がついたようだ。
ほっとして
ついつい笑ってしまった。
これは
明らかに球技大会のせいだ。
優勝するために
姫喜に笑顔のトレーニングをやったから
表情が…。
俺はついつい笑ってしまった。
バスの中にいたほとんどの人が
倒れた。
右腕で抱き抱えていた
サラリーマンはもう一度倒れた。
…しょうがないので
病院に連れて行った。