ミルト




「…えっと」




俺は少し困るように
頬をかいた。


彼女は慌てて
話し出した。









「あっあの、

今すぐ答えがほしいとかじゃないんです!!




というか、

考えて欲しいんです。





あのっ、

また一ヶ月後に告白するんで

そのときにお返事下さい!」










勢いよく頭を下げられた。



そして
勢いよく頭を上げる。








彼女の話を改めて聞くと
一ヶ月間アピールを頑張るから
その後に返事して欲しいみたいだ。



…えっ、アピール期間報告?





驚いたけど彼女の必死と健気さに
笑ってしまった。










もちろん、
校内㊙球技大会の特訓のせいだ。


完全に
表情筋が鍛えられている。









もちろん、
彼女は倒れる。





そして、
保健室に連れて行った。



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