ミルト




あれは

未来花…?







…と

レイちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
















「桐山くんと…」


空くんも気づいたようだ。

校門の向こうで
仲良く話している二人を。







…仲良く。

あの未来花が仲良く話してる?



珍しい。

と言っても
話を聞いてるだけのようだけど。







「姫、
行きましょうか」


「えっ!?あっん、う、うん。」








空くんが私の顔を覗き込んで
笑った。

また
胸がキューっとなる。









私はもう一度だけ
あの二人を見た。


でも
空くんが車椅子の方向を変えたので
じっと見られなかった。


まだ
あの二人を見ていたかった…けど
見たくなかったかも。









「姫、

今日はスーパーの特売ですよ。」





「とっ特売!?」







私は一瞬で
あの二人のことを忘れた。





特売、特売かぁ。


めっちゃ
買おう!


だって今日は
未来花をいじめてやろう会だからね。








ネギと鰹節と納豆でいっぱいの
夕食にするつもりだ。












…未来花。


今日も遅いのかな。












「姫、
ちょっと待ってて下さい!」


そう言って
空くんはどこかへ行った。



見ようと思えば
あの二人を見れたけど、
車椅子の向きを変えるのは大変だしめんどくさい。





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