ミルト
すると
姫喜が切り出した。
「明日、
病院に行って脚のギブス取るんだぁ。
だからもう、
ご飯とか自分でできるよ~。
てか、
未来花の料理飽きちゃった。
しかも、
なんか最近料理にハマっちゃって…」
いきなり
早口で話し出す姫喜を未来花は黙って聞いていた。
「だから、ね…」
姫喜は
下を向いた。
「いや、
俺もちょうど良かったよ。
今度からバカスリーの数学、
放課後に見ることになってさぁ
アイツらほんとひどくて
数学というか算数って感じだなぁ。
とにかく
忙しくなるからちょうど良かった。
朝もゆつくり寝たいし…」
未来花も
早口だった。
だんだん
話すことがなくなって静かになった。