ミルト

「あの、さぁ…」




俺は途中て
話を止めた。



なぜって、
彼女の手から振動が伝わったからだ。










さっきまでの
無機的な彼女ではない。









その震えを隠すように
押さえているようだ。


でも
どうやら我慢できなくなったらしい。









彼女は振り返った。














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