ミルト
6シーン
また、
なつかしい夢をみた。
同じ夢だった。
――――
『姫喜ちゃん、
あ~そ~ぼっ!』
『あっ、
あしゅかくん!』
『きょうは
こうえんにいこうよ』
『うんっ!行こう!』
私たちは
二人で公園に行った。
場面は変わる。
『あしゅかくん、
わたしとあそぼうよ』
『えー
わたしとでしょ』
『いや、ぼく
いまききちゃんとあそんでいるから』
『えー
ききってだれよ』
『そうだよ~わたしとあそぼうよ』
隣にいる私なんて
まるで見ていない女の子たち。
小さい私は
余計に小さくなっている。