ミルト



「じゃあ、この席で
半年くらいじゃの。

ではかぁいさぁーん」





男女両方から
ブーイング出たが山じぃはお構い無し。


そそくさと
教室をあとにした。






「よろしくね、苗木さん」



「よ、よろしく…

えっと」




「あっ、ごめんなさい。
僕は空です。」




「空?苗字は…」




「ん?だから空です。」





「えっ?苗字?」





「はい、苗字です。」







ハニカミながら
頭をかいた。


なんだ
この可愛らしい男子は。







なぜか
金色のクルクルした髪。


声は高めだし
目は大きい。



肌は白くてハーフみたい。




なんか、
未来花とは正反対だなあ。








「…ハニカミ王子」



「えっ?」






しまった。

また声に出てしまった。





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