ミルト


誰か撃たれた音がした。


私は辺りを見回す。


今はロングホーム中。


先生はいないけど
みんなワイワイしている。






どうやら
撃たれた人はいないらしい…。








思ったらいたああぁぁぁー!!!!!!!








レイちゃんは
未来花の隣になったらしく、

未来花の隣で
死んでいる。







未来花が心配して
身体を揺するが

かえって逆効果だ。





奴に触られたところから
みるみるうちに赤く紅葉し始めている。


あれはレイちゃんではない。


もみじちゃんだ。







「…苗木さん、
どうかしましたか?」




「ううん、なんでもない。」





「あっこれケータイの」






空くんが
小さなメモを渡してきた。


私も
メモを渡す。






「苗木 姫喜。
ききってこう書くんですね。

じゃあ、
姫喜ちゃんですね。」







あっはい。

姫喜ちゃんです。







…まさか
この先毎日姫喜ちゃんって呼ぶつもりか?








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