ミルト


空のことは
今はいい。


今は二人でいられる時間もあるし、
この関係は多分他の男子よりも一番姫喜に近い。




それが
嬉しくて

でも
そこが苦しいことでもあった。









_______________



そのとき俺は
まだ知らなかった。




学校が違うというだけで
こんなにも遠い存在になるなんて
思いもしなかった。






俺は今、
喜姫喜の隣にいれる。




だけど
高校生の俺ははたして、

彼女の隣にいるのだろうか―――。










< 57 / 206 >

この作品をシェア

pagetop