ミルト
2シーン
宇宙の法則と
言うべきなのだろうか。
それとも
少女漫画のルールと
言うべきなのだろうか。
とにかく
この世の中には絶対に逆らえないものがあるらしい。
私は食パンをくわえて
家を飛び出した。
1つ言えるのは
走りながら食べるのは辛いということ。
もう1つ言うならば
食パンにもう少しジャムをぬるべきだったということ。
とにかく
私は走っていた。
あと少しで
パンを食べ終わる瞬間。
あと少しで
みんながいる通学路に着く瞬間。
事件は起きた。
私は
食パンをくわえてその角を曲がろうとした。