ミルト


姫喜が家を飛び出して
数分もしないうちに俺は追いかけた。



全力で走っていたら
ちょうど姫喜の背中が見えた。








彼女はまだ
パンを食べていた。


声をかけたが
やはりまだ遠すぎて聞こえていないようだ。








彼女は
すぐに角を曲がった。


視界から彼女が消えたと思ったら…
吹っ飛ぶようにして彼女が現れた。







そのまま
大きなトラックが現れた。







倒れた彼女に
襲いかかる。









当然、
駆け寄るが間に合うはずもない。



姫喜は俺の目の前で
無惨にも引かれたのだ。






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