ミルト
ピカーン!
姫喜から光が溢れた。
表情を見ると
ニッコニコだ。
あれは
神様仏様姫喜様の姫喜だ。
「すみません
点滴ですよね、
お願いします。」
彼女の周りから
トーンが見えてくる。
あまりにも違う雰囲気で
看護師さんの動きが停止している。
俺は立ち上がり
頭を下げる。
「点滴、お願いします」
俺も看護師さんに向かって笑った。
最近、
人前で笑う術を覚えたのだ。
なぜ、
覚えたのか?
それは
校内㊙球技大会のおかげだ。
…正しくは
あれのせいで覚えてしまったのだ。