ミルト


そうだと思ったよ。


その通り
数学の新しい範囲はさっぱりピーマンだった。




これは
お家に帰って未来花行きだな。


また
怒られながら教えてもらおう。







「よし、じゃあ

姫、
わからないところありましたか?」








授業も終わり、
空くんは次回の範囲をパラパラとめくっていた。

どうやら
本当に得意ならしく少し見ただけで
スラスラ問題を解いていた。







「…えっと、

全部。」









「…全部 です、か?

えっと今日、
結構難しいところでしたもんね。」









空くん、
そんなフォローしなくていいよ。


わかってる。


私はバカなんだ。







さっきまで
空くんに教えてもらおうとしていたことを忘れ、

また
未来花に頼ろうとしていた。





そのことに気がついて、
ちょっと反省。








最近になって

今までとれだけ未来花に頼ってきたか
痛感する。







だから
せめて朝ごはんだけは作っているけど
未来花の方が上手いし美味しい。



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