ミルト



「…起きてたのかよ」









次は
未来花が身体の方向を変えた。


ちらりと見える耳が
赤い。









「…未来花?」










背中に触れてみた。


彼は
ビクッとした。




そして振り返った。











私を見ていった。



「頼り方、ちげーだろ」




彼は笑っていた。







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