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夏休みだったと思う。
ついに一人で彼の家に行った。

しかしゲームが下手なので、彼のゲームクリアの速さを眺めている比率の方が高かった。
休日だったので、家にはご両親もいた。
近くを案内してあげなさいと言われたのか、外にも出た気がする。
なんというか、自分の子供のようにごはんも出された気がする。
オープンさに、驚いた。


そのしばらく後、事件があったのは秋。
次に遊びに行ったのは冬休みのあたりかまだ秋だったか。
半日下校の帰り道だったかもしれない。
家には誰もいなくて、シーンと静かだった。
犬だけがいた。


もう事件の時のお見舞いの時、距離の近さをうっすら感じるようになっていたけれど。
2人きりになった。


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