years
何故か、とりあえず学校に戻ろうという話になった。
駅前にいるよりかは、学校で居残っていたという話の方がいいだろうという判断だったかは分からない。


夜8時の道を、自転車を引く彼と、とぼとぼついていく私がいる。
途中、ファミマに彼が入っていって、夜のコンビニに1人普通に入れるってすごいな…と思いながら見ていた。
コンビニから出てきた彼は、これくらい食べれるだろうとサンドイッチを取り出して私に渡す。
奢ったりしたこともされたこともなかった私はびっくりして慌てたけど、腹減ってるだろ、食べな、と言われて、それ以上返せなかった。
いつも命令口調の彼がそうでない喋り方をしたので、はいと言うしかなかったのかもしれない。


夜8時、真っ暗な中を学校に向かって、しかも彼と2人で歩くなんて思ってもいなかった。


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