years
いつの間にか梅雨になっていた。
高校生ともなると、付き合ってる彼と公で揉めているクラスメートもいて、中学生の頃とは周りも雰囲気が違った。
もう子供じゃなかった。
自分もその不安定な空気に飲み込まれそうで、ずっと学校では寝ていて、誰とも口を聞かなかった。
新しい友達もいらない。
彼と話せないなら何も意味を持たなかった。


無視され続け、避けられて3ヶ月経った7月。
暑くなって空も明るくなったけど、自分は真っ暗だった。
たまに電話して話すことは出来ても、リアルで話せないのでは意味なかった。
彼の真意が全く読めない。


もう精神的に限界だった。


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