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次会ったのは、意外にも早く、9月とか残暑だった。


前回、またこれからも学校で話しかけても大丈夫か確認すると、別に構わない、と回答があった。
彼の事情を聞いて、話しかけるのは控えようと思ったけど、いいかダメか、知るだけでも大きく違う。
彼が1人の時を見つけたら、話しかけてみよう、そう思った。やっと、心が生き返った。
二学期が始まると相変わらず学校では話せる機会がなかったけど、半日日課の日、彼を捕まえた。
誰も来る予定はないから、来ていいという話になって、会いに行けた。


彼の家は友人達の出入りが多く、誰もいない日は珍しかった。


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