years
結局、断るのも気まずいし、緊張してわけわかんないけど一緒のベッドに横になった。
彼は寝息を立てていた。
間近で顔を見て様子を窺ったけど、謎しか感じない。
何を考えているの?
どう見ても、普通の関係ではなくなっていた。


外が暗くなり、彼は外の放送で目を覚ました。
この状況に諦めがついた私も、いつの間にか寝ていた。
そろそろ帰らないといけない。
一階は親御さんが帰ってきていた。
2人、そっと玄関を出て、バス停に向かった。
私は玄関を出るとき足音しないように裸足。
外の石と芝生が開放感があって、だけど2人そっと外に出る息を潜めた空間は秘密で、少しだけ楽しかった。


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