years
高1の秋。


またいつもの日常に戻る。
だけど、先日会えた時の感触が彼に嫌われていないようだという安堵感に変わり、それまで心を閉ざしていた自分は徐々に周りと話せるようになっていった。
高1になってからの数カ月、彼に避けられていたショックから誰とも話したくない心境になり、ずっと心を閉ざしていたのだ。
話しかけてくるクラスメートにも冷たくしたけど、それを申し訳なく思える程に回復した。


こんなに彼の一挙一動が自分の生活に影響を与えたことに、怖さと苦しさを感じる。
同時に、うっすらと勘違いでもいいから感じる彼の自分への優しさに、暖かさと嬉しさを感じた。


恋って、生き物だ。


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