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5月の体育祭。


沢山人がいる場所でふいに1人でいる彼と話すことが出来た。
話しかけると、それは2人で会った時にのんびり答える彼だった。
そんな雰囲気は中3以来だった。
気を抜いていたのか分からないけど、とても嬉しかった。
今思えば、彼はその頃私に対して親しみを持ち始めていたのかもしれない。
あるいは、周りは体育祭で盛り上がっていて騒がしく、2人話していても注目されることもないから、警戒を解いたのかもしれない。
いずれにしても、小さな前進だった。



そして梅雨に入った6月。
休日、彼に会いに行った。


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