years
その頃には、ひととおり話して無言になる時間を補うようにして寝るのが流れになっていた。


ふと目が覚めると、枕にしている方の反対の腕が私の足にあった。
少し重かったから、寝返りをうって腕を落とし、私は再び眠りについた。
いつもそんな感じだった。


そしてまたしばらくして目を覚ますと、彼の手はいつの間にか太腿に乗っていた。
正確にいうと、重さをかけずにサラッと触れていた。
完全に手がスカートにかかっている。
息を呑んだ。
怖くて目をつむっているより他になかった。
ほどなくして彼の手はあちらを向いて、元に戻る。
何事もなく、また2人して眠りに落ちたけど、怖くて内心震えていた。

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