years
その頃は、彼がどの程度私に手を出す気なのかも気になっていた。
前回で変な覚悟をつけてしまって、せめて側にいれればいいという思考に転回してしまった。
2人はもう中3の時の2人ではなかった。
空気は大人との狭間の人だった。


ベッドの中。
相変わらず彼の腕が枕になっている。
しばらくして、私は気付かないふり、寝てるようにしたけど、今回は胸の下に手がきた。
怖かったのもあるし、そんな立派なサイズじゃないから困る方が先行した。
そうすると、手が引いていった。
なんだったんだろう、よかった…とホッとした。


ふいに、重さをかけず太腿に手がソッと来た。
どうも先ほどの手は、私が起きていないか確かめる為だったらしい。
鼓動が早いと起きている証拠。気付かれずに済ませたかったようだ。


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