7月7日
突然のことで何が起こったかわからなかった。

ちゅっと可愛らしい音が聞こえると、孝臣は私の顔を覗き込むように見つめた。

「たか、おみ?」


「...俺さ、ずっとお前が好きだったんだ」


「...」


「美織...?」


「私も、孝臣が好き、大好き」


彼は微笑むと、もう一度私にキスをして抱きしめた。


「美織...俺と踊ってくれる?」


「うん...!」




孝臣も私と同じ気持ちだったんだとわかってすごく嬉しかった。









そして、七夕のダンスパーティーは幕を閉じた。
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