近くて遠いふたりの距離


その時私は

片想いしていた。


しかもその相手は

りなとななえと同じ学校だった。



私はだからその年の文化祭も

行ったことあるし、

その学校にもう一人友だちもいて

どれだけその高校に

縁があるんだ、と思った。





私はそのことを

りなとななえに話した。



私は意外にも積極的で


その好きな相手と二人で


カラオケも二回行ったことがある。


するとりなから


「え!私そいつと隣の席だよ!!!」


と言われた。



ズキン-



胸が痛んだ。


これがいわゆる嫉妬というやつ…


でもりなの次の言葉に


舞い上がることになる


「え、でも全然話さないよ(笑)本当いつも男子だけで盛り上がってる感じ(笑)」




すごい胸がキュンとした。


指で数えられるほどしか


会ってないのにこれほどまでに


人を好きになれるんだと思った。







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