陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
突然の裏切り
軋むベッドの上で私は彼の背中に回している腕に力を込めた。
荒い呼吸と共に、私達は一緒に果てた。
暫くベッドで動けなかった私も体を起こしてシャワーを浴びた。
私の名前は紺野 翼。
年齢は22歳。
付き合っている彼の名前は笹山 弘、年齢は私より5歳年上の27歳。
私はヒロくんと呼んでいる。
ヒロくんは近所に住むお兄ちゃんだったが、大学を卒業してからは一人暮らしをしている。
そんなヒロくんと付き合うようになったきっかけは、ヒロくんが実家に帰って来ている日に家の近くの公園で会った…と言うかヒロくんが私に気づいたんだけど。
誰も居ない公園で私は泣いていた。
付き合っていた彼氏に振られたからだ。
振られた理由が"結の事を好きになったんだ"そう彼氏は私に言った。
結は私の親友。
そして更に私に追い打ちをかけるような事を言ったんだ。
「翼には悪いと思ったけど結とは最初はセフレだった。
結は翼には言えなかったみたいだけど俺の事が好きだったらしいんだ。
セフレでいいからって結に言われて俺もつい流されてしまって体の関係を持ってしまったんだけど…いつの間にか結を本気で好きになった。
だけど翼を好きだったのは本当なんだ。
ごめん…。」
"翼を好きだった"そう言った彼氏の言葉が過去形だった時点でもう私への好きな気持ちを否定している。
私は彼氏と親友に裏切られ、ダブルでショックを受けて、大学の帰りに家の近くの公園で一人で泣いていた。
彼氏は私と付き合っていながら私を裏切っていて、結も私には何も言わずに私を影で裏切っていたんだ。
彼氏も彼氏だが、結も結だ!
いくら好きでもセフレなんて…
親友だと思っていたのに。
彼氏との思い出と結との思い出が蘇ってきて涙が次から次に溢れてきた。
楽しかったからこそ思い出が辛すぎて涙が溢れるばかりだった。
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