陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
二人で居酒屋に着くと、適当に摘みを頼みビールで乾杯した。
「仕事終わりのビールは旨いな!」
「だね!」
「そう言えば何で彼氏と別れた訳?」
「それは聞かないで!」
「まぁいいけど…ただ前に飲みに行った時は彼氏の事を話してる時に翼は幸せそうだったからさ…。
でもお前を好きだって言ってくれる奴は必ずいるから落ち込むなよ?」
なんて励ましてるけど彼氏と別れた事はすげぇ嬉しいし、お前を好きだって言ってくれる奴ってのは俺の事だけどな。
「もう大丈夫だよ?少しずつ吹っ切れてるし!」
「そうなのか!?」
「うん!それに暫くは恋愛とかしないって決めてるし仕事を頑張る事にしたから。」
喜んでいたのは一瞬にして消えた…。
「そっか…恋愛はしないか…」そう小さな声で呟いた。
だけどせっかくこうして二人で飲みにきたからある程度、飲んで食べて二人で居酒屋を出た。
二人で歩いてタクシー乗り場に着いて、翼がタクシーに乗る時だった。
「なぁ翼!」
「どうした?」
「もし俺が翼を好きだって言ったらどうする?」
「えっ!?もう冗談でしょ?
それに私も幸太も恋愛対象として見てないよね?
飲み過ぎだよ幸太!
じゃあまた明日ね!」
「ああ…」
翼はタクシーに乗り込み俺に手を振った。
だけど翼から見た俺って友達止まりなんだと思うとショックだった。
恋愛対象にもなってなくて、翼自身も今は恋愛とかしたくないみたいだし…。
だけど…それでもいつかアイツに気持ちを伝えてアイツを振り向かせたい。
今はアイツが恋愛をしたくなくても…
俺は翼の乗ったタクシーが見えなくなるまで見つめていた。