陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。

二人でご飯を食べて、食後にコーヒーを飲んでいた。
そして俺は気になっていた事があったから翼に聞いた。


「そう言えば翼、何か今週は元気がないように見えたけど何かあったのか？
元カレ絡みとか…？」


「えっ？元気なかったように見えた…？
そんな事…ないんだけどな。
それに元カレとは終わってるしもう過去だよ…」


「ふぅーん…今は消えてるけど、お前の首にキスマークが付いてたからてっきり元カレ絡みかなって思ったんだけど。」


「キスマークなんて付いてないよ、多分、コテで首に火傷しちゃったから赤くなってただけだよ。」


ずっと気になっていた、急に元気がないように見えて、それに首筋にはキスマークのような物があったから。
元カレと何かあったのかなって思っていたから…。


「なーんだ、そうだったんだ！てっきり元カレと寄りが戻ったかと思ったよ。」


「そんな訳ないじゃん！」


元カレとは寄りが戻ってないと聞いて安心した。


俺達はコーヒーを飲み終わると店を出た。


「まだ時間があるけど行きたいとことかあるか？」


「特に無いかな？」


「そっか、じゃあ家まで送ってくよ荷物もあるし。」


「ありがと！」


そう言って駐車場に向かい、ショッピングモールを出て翼のマンションへ向かった。


翼のマンションの前に着くと、俺に翼はお礼を言った。


「今日は幸太の買い物に一緒に行ったのに、私の買い物にも付き合わせてしまってごめんね。送ってくれてありがとう！」


そう言って車を出ようとした時、俺は翼を引き止めるように言った。


「なぁ、翼！俺…お前の事が好きなんだ。」


「えっ…」


「入社した時からずっと好きだった。
一目惚れだったんだ！
だけどお前には彼氏がいたから諦めようとしてたけど中々、諦められなかった。
元カレと別れたと聞いた時、暫くは恋愛はしないって言ってたから言わなかったけど、さっき元カレの事はもう過去だって聞いたら吹っ切れたんだと思って気持ちを伝えた。
俺…本気だから考えといて。
じゃあ、今日はありがとな！」


そう言うと翼は鳩が豆鉄砲喰らったような顔をして何も言えないまま車を降りた。


それもそうだよな…恋愛対象として見ていなかった会社の同期の男から急に好きだなんて言われたんだから。


だけど俺は同期とか友達とかじゃなく、好きな女には男として見て欲しい…。


俺は翼のマンションを後にして自分の家へ帰った。