陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
翼に自分の気持ちを伝えてからもいつも通りに翼とは会社でも会話をした。
翼だって突然の告白に驚いただろうしな…。
だけど俺だってバカそうに見えても、翼が俺に対する気持ちなんてないのは告白する前から分かっていた。
だけど返事を聞くのが怖くて、情けないけど仕事以外では必要以外には翼に話しかけれなかった。
もしも"ごめん…"なんて言葉を聞いてしまったらきっと俺は立ち直れないかもしれない。
ラインでは会話をするようにしていたが、直接会話が出来ないでいた。
告白をして約一ヶ月が経った。
何回か翼に"今話せる?"と聞かれたが弱い俺は翼から逃げていた。
だけど2月に入ったある日、俺は先輩と食堂に行ったら亜沙美が俺を呼んだ。
「あっ、幸太!ちょっといい?」
「何だよ!」
「翼が幸太に話したい事があるんだって!」
一瞬、ドキッとした。
だけど状況からして逃げてばかりもいられないし、亜沙美だって俺が翼に告白した事くらい翼に聞いてるだろうし。
俺は返事に戸惑いながらも翼を見て言った。
「……何?」
「今日の帰りに話したい事があるから時間を作れるかな?」
「……分ったよ。じゃあこの前に行った居酒屋に行くか?」
「うん…」
「じゃあまた後でな。」
そう言って俺は先輩の所に戻って行った。
きっと告白の返事を翼は俺に言うんだろう。
不安な気持ちと期待の気持ちが両方あるけど、多分…振られてしまう可能性のが高いだろうな。
俺は何とも言えない気持ちでいた。
お昼を食べて仕事をしていても上の空だった。