陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
「こう、た…」
「入社した時からずっと好きで彼氏が居るの知ってても諦められなくて…
やっと、やっと気持ちを伝えれたんだ!
好きなんだよお前の事が…」
そう言って俺は翼を抱きしめた。
「俺じゃダメなのかよ…」
泣きそうになりながら俺は言った。
だけど…
「ごめん…私は幸太とは付き合えない」
翼にハッキリと言われた俺は翼を抱きしめていた腕を離した。
「今日はありがとう…じゃあね」
ふざけんなよ!!そんなのあるかよ!
ずっと、ずっと好きだったんだ。
タクシー乗り場に向かって歩き出した翼に俺は叫んだ!
「くっそ、何でだよ、何でっ!」
そう俺が叫んだが翼は振り返らなかった。
本当は初めから返事なんて分かっていた。
だけど認めたくなかった。
ハッキリ振られたってそう簡単には翼を好きな気持ちなんて消えない。
俺は暫く動けずに、静かに涙を流した。