陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



ヒロくんは隼人が近寄ってくると少し複雑そうな顔はしたけど、隼人は子供だし、今は私とは別れていても隼人はヒロくんが大好きだったし、今もこうしてヒロくんを見つけた隼人は嬉しそうにヒロくんの元へと走って行った。
そんな隼人にヒロくんは優しく微笑んで隼人の頭を撫でた。


私と聡はヒロくん達に近づいて、聡はヒロくんと舞子に軽く会釈をした。


「翼、こちらのお二人は?」


聡は多分、ヒロくんの名前を聞いて知っているだろうけど一応、私は二人を紹介した。


「この子は舞子で私の友達?だった子!
そちらのヒロくんは私の実家の近くに住んでたお兄ちゃんで私の元カレだよ。」


「初めまして、私は翼の夫の一ノ瀬 聡と申します。」


そう言って聡はサイフに入れていた名刺をヒロくんに手渡した。
ヒロくんも名刺を持っていて二人は名刺交換をした。


「えっ!一ノ瀬さんはその若さで副社長?
それに次期社長ですか?」


「うちの父親が今は社長ですが何れはそうなりますね。」


ヒロくんの名刺を見た舞子は聡にそう言った。
それに舞子は聡の顔を見て少し頬が赤くなっていた。


聡はルックスの良さで女の子にはモテモテだから舞子も聡の営業スマイルにときめいているようにも見えた。
だけど次の瞬間に偽りの営業スマイルを舞子に見せた聡が言い放った言葉に、頬を赤くしていた舞子の顔が青ざめた。









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