陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
突然のお宅訪問
部長が本社で働き出した次の日から特に変わりなく毎日を過ごしていた。
落としてやるよ!なんて言われたけど、あれから絡むことなく一週間が過ぎて、内心はホッとしていた。
だけど相変わらずあの日に部長に抱かれた夢は見ている。
まるで私を逃さないと言っているように。
あんなにイケメンな人が私なんかを相手にする筈もないし、実際は彼女が居るかもしれないし、たまたま同じ会社で私が働いていたからあんな風にからかっただけだよね?
私はいつもと変わらず仕事に集中する日々を送っていた。
仕事が終われば買い物をして、家に帰ると料理をしながら片付けたりと、地味な生活を過ごしている。
ヒロくんと別れてから必要以外は外には出なかった。
寂しい女かもしれないけど今はそれでいいと思っている。
そして休日がやってきて、私は家で家事をしながらゴロゴロしていた。
部屋着にスッピン…女を捨てていると思う。
だけど彼氏が居るわけじゃないし、誰かに見て欲しい訳でもなく、休みの日は録画していたドラマを見たり、好きな漫画を見たりして過ごす。
丁度お昼になる頃、私はお昼ご飯を作っていた。
その時にインターフォンが鳴り、私は玄関に向かった。
誰だろうと思い、確認せずに「はい」と言って扉を開けた。
目の前にはイケメン!
何故?どうして?私のマンションの前に立ってるの?
「よっ!どうせ暇なんだろ?デートしようぜ!」
そう言ったのは部長だった。
何故、私の家を知ってるんだろ?ってそんな事よりも困る!
「ちょっと困ります!急に来てデートなんて。
それに何故、私の家を知ってるんですか?
とにかく私は今からご飯を食べるし無理です!」
そう言って玄関の扉を締めようとした。