陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
その時、部長は私が締めようとした扉を手で阻止した。
「ちょ、ちょっと何をしてるんですか!
離して下さい!」
「だから言ったろ?デートしようぜ!って。
それに俺も腹減ったから何か食わせてよ?
お昼作ってたんだろ?
いい匂いするしな!」
そう言って図々しくも家の中に入ってきた。
駄目だ…この人には敵わない。
私は仕方なくお昼ご飯の準備をして部長の分も用意した。
カレーを作っていたから部長が食べる分は十分にある。
カレーを部長は見るなり「いただきます」と言って黙々と食べた。
私が半分くらいカレーを食べた時、部長はカレーを全部、食べていた。
「おかわり」
「はい」
だけど美味しそうに食べてくれるのは嫌な気はしない。
おかわりのカレーを部長に出すとまた黙々とカレーを食べ始めた。
私が全部、カレーを食べ終わると、部長も二杯目のカレーを食べ終わった。
「旨かった!ありがとな」
そう言って私の頭を撫でて笑顔を見せた。
そんな部長の笑顔に何故か胸がドキドキしてしまった。
それに部長…口にカレーが付いてるし。
それがまた可愛く感じた。
ティッシュを部長に渡して「口にカレーが付いてるから拭いて下さい」と言うと「翼が拭いてよ」なんて真顔で言われて少し固まってしまった。
「何固まってんの?俺に惚れた?」
意地悪そうな顔をして笑う部長にイラッとした私は「そんな訳、ないじゃないですか!自分で拭いて下さい!」そう言って食べた食器をキッチンに持っていって洗い物をした。
急に家まで来て、お昼ご飯まで食べて…
部長は何を考えてるんだろ。
私は洗い物が終わり部長の所に戻ると、私のベッドで勝手に寝転んで漫画を見ていた。
私は部長に近づいて漫画を取り上げた。
「何をやってるんですか!
もうカレーも食べたんだし満足したでしょ?
早く帰って下さい!」
私は部長にそう言った。
すると部長は私の腕を引っ張りベッドに私は押し倒された。
「お腹は満足したけど体は満足してないんだけど?
翼が俺を満足させてくれたら帰ってやるよ!」
「えっ…」
戸惑う私の姿を見て部長はクスクスと笑い出した。
「なーんてな!冗談に決まってんだろ?
だけどデートするまで帰る気ないから!」
そう言って部長は私が取り上げた漫画を私から奪うとまたベッドに寝転んで漫画を読みだした。
「分かりました…」
「ん!じゃあ化粧して着替えろよ!」
私はため息を付いてバスルームで着替えを済ませて化粧をした。