陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



✱✱✱


「アッハッハッハッ」


私の隣に座ってお腹を抱えて笑っているのは部長。


見ている映画はコメディの映画でさっきからゲラゲラと笑っている。


私も実はコメディとか好きで、お笑い番組とか録画して見てる。


だけどあまりにもゲラゲラと笑っているから何だか恥ずかしくなった。


勿論、周りの人も笑ってるけど部長は声がデカい。


笑いたいけど笑えないこの状況。


映画が終わると私はホッとした。


「今日は映画を見れて満足した。
面白かったよな?」


「はい…」


恥ずかしかったけどね。
集中して見れなかったから今度、DVDでレンタルされたら私は家でゆっくり見たいと思った。


映画館を出て私達は車に戻った。


走りだした車、もう私を解放してくれるだろうと思っていたが何やらマンションから遠ざかって行く。


あれ?家に返してくれないの?


「あの…」


「ん?トイレか?」


「違いますよ!帰るんじゃないんですか?」


「まだ帰すわけねぇだろ?
明日も休みで子供じゃないんだしまだ16時だぜ?
まだ帰るには早いだろ?」


「……」


言葉も出なかった…。
私は部長に拉致されてる。
早く家に帰ってゆっくりしたい。


私の気持ちとは逆に部長は私をまだ帰す気はないらしい。


暫く車で走って、着いた場所はゲームセンターだった。


えっ!ゲームセンターって…。


部長は車から降り宝私も車を降りた。


「部長!まさかここに?」


「部長じゃないだろ?名前で呼べよ!
じゃなきゃまたキスするけど?」


本当に意地悪な男。


「さ、聡…何でゲームセンター?」


もう諦めた私は部長を名前で呼ぶ事にした。


「やれば出来るじゃん!
それにゲーセンって楽しくね?
久しぶりにゲーセン来たし遊ぼうぜ!」


まるで子供のような部長は先にゲームセンターの中に入って行った。


まったく部長が読めない。


私はため息をついて部長の後を追ってゲームセンターの中に入って行った。




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