陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
✱✱✱
「もう一回!」
「またかよ?」
「聡に勝つまで止めないから!」
そう、私達は格闘ゲームを対戦していた。
実はゲームが大好きな私は中々、部長に勝てなくて剥きになっていた。
「ったく…ガキだな!」
「う、煩い!もう一回!」
気がつけば部長の名前を呼ぶのにも抵抗が無くなっていた。
そして勝負の結果…負けた…。
「んな落ち込むなよ?たかがゲームだろ?」
「ちょっとは手加減してくれたっていいのに!」
「手加減なんかするかよ!俺はどんな時も全力なんだよ!」
「ケチ!」
そう言いながらも結構、楽しくてゲームセンターとか学生の頃以来だったから久しぶりにゲームセンターもいいなって思った。
「結構、遊んだし腹も減ったから今から飯を喰いに行こうぜ!」
「はい」
私達はゲームセンターを出てご飯を食べに向かった。
走る車の車内で部長は言った。
「お前さ、ゲームとか本当は好きなんだろ?」
「どうしてですか?」
「さっきお前の家を見た時に、ゲーム機もソフトもあったし、ゲームの攻略本まであったからな!」
「なっ…!勝手に見ないで下さい!」
「見たんじゃなく目に入ったんだよ!」
そう言えば、ヒロくんと付き合ってた時はあまりしてなかったけど別れてから家にいるようになって、あまりヒロくんの事を考えなくてすむからゲームしてて、休みの日は夕方から寝るまでゲームしてる事が多い。
その時点で女を捨ててるよね。
「ゲームは息抜きなんです!休みの日にしてるくらいですけど…。」
「寂しい女だな?俺が相手してろうか?」
「えっ!」
相手ってそれはつまり…
「ゲームくらい俺で良かったらいつでも相手してやるよ!」
「……」
勘違いしてしまった私は多分、顔が真っ赤になってるだろう。
「てか…勘違いしたろ?もしかして体の相手かと思ったのか?
それならそれで大歓迎だけどな!」
「結構です!」
「ケチ」
ケチでも何でもそんな事はしないですから。
早く家に帰りたい…。