陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
私のマンションに着いて、私は車を降りる前に部長にお礼を言った。
「今日はありがとうございました!
ご飯もご馳走になって映画や水族館までのお金も払ってもらってありがとうございます。」
「女にお金なんて出させる訳にはいかないし、誘ったのは俺だから気にするな!
それにお前の笑った顔を見れてよかったし、笑ってる方がいい!
じゃあまたデートしような!」
「…また、ですか?」
「当たり前だろ?俺、言ったよなお前を落とすって!
あれ…本気だから!」
「だけど私は今は恋愛とか考えられません。」
「無理して恋愛しようとしなくていいんじゃね?
それが恋愛だろ?
俺を好きになるまで待つし、てか好きにならせるし!
焦らなくていいから今日みたいに楽しむのも悪くないだろ?」
「…はい」
「じゃあまたな!」
そう言って部長は私の頭を撫でた。
私は車から降りると部長に頭を下げてマンションへと入って言った。
家の中に入りシャワーを浴びた。
部長は本気だったんだ…。
だけど好きになれるかなんてわかんない。
また裏切られるんじゃないかと思うと怖くて恋愛に踏み込めない。
それなら好きにならなくて、恋愛よりも仕事をしていたほうがいい。
それ程までに私の心は深く傷ついていた。
ヒロくんを完璧に忘れた訳じゃない。
思い出さないようにしてるだけ。
デートをしても好きになる事はないと思う。
私はため息を付いた。