陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
次の日の朝は亜沙美は仕事に行きたくない!とコタツから離れようとしなかった。
「会社に遅れるから行くよ!」
私がそう言うとやっとコタツから出た。
電車に乗り、駅を降りて会社まで向かう。
もうすぐクリスマス…。
夜になるとイルミネーションがキラキラして綺麗だ。
本来ならヒロくんと過ごす筈だった。
私の誕生日はクリスマス。
"来年もまたクリスマスに一緒に過ごして誕生日お祝いしような?"そうヒロくんと約束した。
来年…もしかすると指輪なんか貰ってプロポーズされるのかな?なんて少しは期待していたけど、私の誕生日が来る前に、ヒロくんは違う誰かと結婚するなんてね…。
また私は胸が傷んだ。
会社に着くといつものように仕事に集中した。
仕事に集中してる時が楽だった。
余計な事も考えなくてすむから…。
そして週末になりやっと休みだ。
私は早起きもしなくてすむからまだ眠りに就いていた。
ピンポーン
ピンポーン
「宅配です!」
そう声がして私はガバッとベッドから起き上がった。
「はーい!」と返事をして慌てて判子を探して玄関に急いだ。
扉を開けるとそこには…部長が立っていた。
「何で部長が?宅配は?」
「宅配なんてはじめから居ないし!
てか俺だし!」
そう言って当たり前のように部長は私の家の中に入ってきた。
「ちょっと、困ります!」
「いいだろ別に?それに初めてじゃないんだし」
なんて言って部長はコタツに入り、勝手に寛ぎだした。
ここ…私の家なんですけど…。
「部長!朝から一体、何の用事ですか?」
「はっ?もうすぐ昼だぞ!それに前にも言ったけど聡って呼べよ!
じゃなきゃ今すぐ襲うよ?」
お、襲う!?
それにもうすぐ昼?私は時計を見るとお昼前なのを確認した。
かなり熟睡してたみたいだ。
「それより…今日はどうしたんですか?」
「どうせ休みは暇だろ?一緒に出かけようかと思ってな!
買い物とか暫く行ってないから俺に付き合え!」
め、命令ですか…。
「何で私が…。」
「俺がお前を好きだからに決まってんだろ?」
面と向かったて好きだと言われ、私は顔が熱くなった。
「今更、照れる事ないだろ?
すでにお互いの裸を見た仲なんだし?」
「あの時はあの時です!」
そう誤魔化したけど私はドキドキしていた。
私が着替えて化粧をし終えると、部長はまた私のベッドに寝転んで漫画を見てゲラゲラと笑っている…。
「準備が出来ました。」
「おっ!やっと出来たか!
じゃあ今から出かけるぞ!まずは何か喰いに行こうぜ!」
本当に部長がわからない。
私は前にも恋愛は今は無理だと言ったがそれでも部長はこうして私の家に来た。
それにもう自分の家のように寛いでるしね。
私達はマンションを出て部長の車に乗った。