陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
家の中に入り、私は買った食材を冷蔵庫になおした。
部長は買った下着にスウェットを持ってシャワーを浴びに行った。
本当に厚かましい…。
自分の家のように寛いだり、漫画は勝手に読むし。
部長が本社に来てから私の私生活が変わってきている。
私は料理をし始めた。
今日は中華にする事に決めて、エビチリや麻婆豆腐に春巻、中華サラダを作る事にした。
部長は風呂から上がると冷蔵庫を開けてビールを取り出して一気に飲み干した。
「あっ!そのビールはノンアルコールじゃないですよ!」
「あー俺、車で来てたんだよな…まぁ明日も休みだし今日は泊まってく!」
「はっ!?」
「別にいいだろ?俺に飲酒運転しろって言うのかよ?」
「代行を頼めばいいじゃないですか!」
「嫌だし!もう泊まるって決めたから今夜はお構いなしに飲ませて貰うからな!」
そう言ってまた冷蔵庫からビールを取り出してコタツに座った。
私はため息しか出ない。
少し時間は掛かったが、ようやく料理が完成した。
部長はその間にゲームをしていた。
「あー!それ私が進めていたゲーム!
それに…ボスを倒したんですか?」
「ん?ああ!初めからするの面倒臭かったし面白そうだったから攻略本を見ながら勝手に進めた!
それにボスは弱かったぜ?」
「そ、そんな…私ボスを倒すのに何度も挑んだけど倒せなかったのに!」
何だか悔しかった。
あんなに頑張っても倒せなかったボスを一回で倒すなんて!
「要するに戦い方だろ?装備もそうだけど、レベルをいくら上げても戦い方次第では負けるからな!」
「そう言えば、子供の時に家のお兄ちゃんが私に同じ事を言ってた…。」
「だろ?いくらゲームでも装備や勿論、レベル上げも必要だしお金を貯めるのも必要だ!
後は頭を使いながらボスの場合は攻撃をしなきゃな!」
仕事だけでなくゲームまでも完璧な部長に私は言葉が出なかった。
「と、取り敢えずゲームはセーブして今からご飯を食べましょう!」
「ああ」
そう言って私は料理を並べて冷蔵庫からビールを取り出した。
二人で乾杯をして料理を食べだす。
「お前って料理が上手いな!
お袋も上手いけどお前の料理もマジで旨い!」
褒められるとやっぱり嬉しくて少し照れてしまった。
「ありがとうございます。」
部長は旨いと連呼し、全部残さずに食べてくれた。
嬉しかった私はビールが進み、少し体が熱っていた。