陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



部長が家に来ると、手土産にピザを買ってきてくれていた。


「寝ていたから何も喰ってないかと思って買ってきたけど…」


そう言いかけた時に


グゥー


私のお腹が鳴った。


「喰えるな?」


「はい」


ピザの匂いに負けた私はお腹が鳴ってしまい恥ずかしかった。


二人でコタツに座ってピザを食べた。
部長はまた勝手に冷蔵庫からビールを取り出して飲みだした。


「あっ!またノンアルコールじゃないビール飲んでるじゃないですか!」


「いいだろ?着替えなら先週に泊まった時のがあるし、この前にスウェットも色違いも買ってたの置きっぱなしだったろ?」


「まさか泊まるつもりですか?」


「そうだけど?別に何もしないからいいだろ?俺…お前の側に居たいんだよ!」


真面目な顔で私の目を見ながら言った部長の言葉に心臓がドクンと音を立てた。


そんな真面目な顔で言われると心臓がドキドキして顔が熱くなった。


「何顔を赤くしてんの?俺に惚れた?」


「ち、違いますから!急に真面目な顔をして言ったからび、ビックリしただけです!」


「なーんだ…残念だな。
もう飲んだもんは仕方ないし今日は泊まるなら!」


部長はわざとビールを飲んでるんじゃないのかと疑った。
てか絶対に泊まるつもりでいたに違いない。
これじゃ週末だけ同居と変らないよね?
部長は確かに私を好きだと言ってくれてるけど、こんなに積極的だとは思わなかった。


確かにドキドキはするけど好きとかじゃないと思う。


部長はピザを食べ終わると、ゲームの電源を入れた。


私の家なのに部長の家みたいになってるし…。


私はコタツの上を片付けて、冷蔵庫からビールを取り出して飲んだ。




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