陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
それよりもシャワーを浴びたら直ぐに着替えてここからでよう…。
もう会うこともないし、お互いに名前すら知らないしね。
そう思った時だった。
ガチャ
浴室が開く音がして振り返るとそこにはイケメン過ぎる男の人が立っていた。
う、嘘でしょ…。
「ちょっと!み、見ないでよ変態!」
恥ずかしくなり慌てて両手で体を隠した。
「何を今更恥ずかしがってんの?
もう体を見た仲なのに今更隠す意味がわかんねぇ!
それに隠してるつもりかもしれないけど見えてるから無駄だけど?」
ニヤリと笑いながら言うこの男を本気で殴りたいと思った。
「もうあなたにはお会いする事もないし、抱かれる事もないですから!」
「それだけ剥きになれるほど元気で安心したよ!
昨夜は今にも壊れてしまいそうだったからな。俺で良かったらいつでも相手にしてやるよ!
体の相性も良かったしな」
「け、結構です!じゃあ私は先に帰りますから!」
そう言って私は浴室から逃げるようにして出ると、着替えてお金を置いてホテルから出て行った。
ホテルから出ると私は自分の家に帰って行った。
もう二度と会うことはないけど…
イケメン過ぎる顔と、認めたくないけど体の相性は良かったかもしれない。
自分でも不思議な程、抱かれたのは嫌じゃなかった。
違う意味で忘れられないかもしれない。
家に着くと倒れこむようにベッドに横になった。
鞄から手探りでスマホを取り出すと、着信が一件にラインが一通きていた。
見るとヒロくんからで、名前を見るだけで胸が痛んだ。
ラインのメッセージを見ると"さっきは突然、ごめん…翼を傷つけた事には変わりないし俺を憎んでるよな?こんな俺だけど翼を愛してた。幸せになってな"
幸せになってな?って言われてなります何て言えないよ…。
ヒロくんだけは私を裏切らないと思ってた。
もう恋なんてできないよ…そう私は呟き涙を流しながら気がつけば寝ていた。
夜になり、明日からは仕事に集中して早くヒロくんを忘れるんだと心に決めた。