陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
✱✱✱
「翼ちゃん、ありがとう!」
そう言ったのは私の目の前にいる可愛い甥っ子の隼人。
私は部長とマンションで別れて、車で実家に帰ってきた。
私が帰るなり玄関に隼人が走ってきて私を出迎えてくれた。
そんな隼人が可愛くて、思わず抱きしめてほっぺたをスリスリしてしまった。
もう隼人も6歳だから流石にほっぺたをスリスリしたのは嫌がられちゃったけどね…。
家の中に入ってさっそく隼人にクリスマスプレゼントをあげたんだ。
隼人はプレゼントを開けるとおもちゃを取り出して遊び始めた。
「翼、いつもありがとな?」
そう言ったのはお兄ちゃんだった。
「気にしないで、滅多には会えないし、それにクリスマスや誕生日くらいはプレゼントあげたいし、私は隼人の喜ぶ顔を見たいからさ!
来年には双子ちゃんも生まれてまたお兄ちゃん達も大変になるだろうから何か困った事があったらいつでも言ってね?」
「ありがとう!それでさっそくなんだけど一つだけ頼みたいことがあるんだ!」
「何お兄ちゃん?」
私はお兄ちゃんから事情を聞くと、朱里さんは双子ちゃんを妊娠してるから予定日の一ヶ月前からの入院になるらしくて、出産して退院するまではお兄ちゃんも仕事だから実家に隼人を預けるみたいなんだけど、朱里さんの両親は朱里さんが大学生の時に交通事故で亡くなってるからうちの両親にしか隼人を頼めないのと、お兄ちゃんも仕事がその時期は忙しくて出張もよくあるから居ない日も多いしお母さんも大変だろうから土日は私が隼人を預かって欲しいとの事だった。
私は迷わず承諾した。
朱里さんにも"お願いしますと"言われて"任せておいて"と言った。