陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
再会は突然に



携帯のアラームが部屋に鳴り響き、私は重い瞼を開けた。


学生とは違うし会社を休む訳にもいかなくて、私は体を起こした。


社会人になって半年、事務として働き出した私は仕事にもだいぶ慣れた。
仲良しな同僚も出来て、先輩も仕事には厳しいけど可愛がってくれる。


それに普段は忙しいから仕事に集中が出来るのは今の私にとっては有りがたかった。


私は準備をして会社に向かった。


会社に着いて、更衣室で制服に着替えてると同期で入社した近藤 亜沙美が更衣室に入ってきた。


「翼、おはよ!今週もまた忙しい一週間が始まるね。」


「亜沙美、おはよ。そうだね…頑張ろうね。」


「元気がないけど…何かあった?」


普通に会話したつもりだけど…元気がないように見えるのかな?
確かにあんな振られ方して元気にはなれないけど。


「ちょっとね…」


私は誤魔化すように亜沙美に言った。


「いつも明るい翼が元気がないとか…彼氏と喧嘩でもした?」


「……っ!」


思わず胸が苦しくなった。
私は泣きそうになり、黙って頷いた。


「今日、仕事が終わったら話を聞くからご飯でも食べに行こ!ねっ?」


「ありがと…」


亜沙美は凄く心配そうな顔をしていた。
会社に入社してから仕事に慣れるまでは色々と大変だったけど、元気だけはあった。


流石にただの喧嘩だけなら良かったけど、やはりダメージはかなり出かかった。


私と亜沙美は朝の朝礼が終わると仕事に取り掛かった。


私の働いている会社は、大手のお菓子メーカーだ。
支店も何店かあるけど私は本社で働いている。


仕事は忙しいし、ミスは許されない。
ミスをしてしまえば、色々な人達に迷惑を掛けてしまうからだ。


ミスのないように念入りにチェックしながら業務をこなしていく。


集中出来るから1日の仕事が終わるのも早く感じる。


仕事が終わると私と亜沙美は一緒に更衣室に向かった。




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