陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。




「土曜日なんですけど、私その日は出掛けて居ません。」


「ふぅーん…誰かと出かけんの?」


「はい!同じ同期で入社した高山 幸太と一緒に出かけるんです。
お姉ちゃんに赤ちゃんが生まれたみたいでお祝いをあげたいから一緒に選んで欲しいと言われたから。」


「高山 幸太ねぇ…。
お前って高山の事をどう思ってんの?」


部長のいきなりの発言に驚いた。


「どうってただの同期ですけど?
幸太と亜沙美とは入社した時からよく三人で居たので友達みたいなもんですけど。」


「俺の事はあんまり名前で呼んでくれないのに高山の事は名前で呼んでんだな?」


「それは入社した時からだし、それに名前はその…やっぱり会社では部長で呼び慣れてるのでつい部長って言ってしまうんです。」


確かに本当の事だけど、名前で呼ぶのは慣れないでいた。


「それに…高山はお前を同期だとか友達とか思ってないと思うぞ!」


「どういう意味ですか?」


「俺の口からは言わない!
いずれ分かるんじゃねぇの…?」


何だか部長は少し不機嫌になった。
幸太は会社の同期だし、出産祝いを買いに行くだけなんだけどな…。


「部長…?」


私がそう言った瞬間に部長は私にキスをした。
たまにされたキスとは違い、私の唇を割って入ってきた舌が、私の舌を捕らえると絡ませてきた。


私は急な事に驚きを隠せなかった。


部長はキスを止めると今度は首筋に顔を埋めた。


チクリと首筋に痛みが走り、キスマークを付けられたんだとわかった。


「俺は会社では部長でも、会社を一歩でれば一ノ瀬 聡っていう普通の男だ!
今日はもう帰る…」


そう言って部長は帰っていった…。


何故か部長が帰った後はいつも一人で居て慣れてるのに寂しさを感じて、その日は中々、寝付けなかった。




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