陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



部長にパスタを出すとお腹が減っていたのか食べ終わるのも早かった。
それにどれくらい家の前に居たんだろ…。


部長は食べ終わるといつものように私の頭を撫でて「旨かった、ありがとう」と言った。


月曜日以来だけど、何だかこうして部長と居るのが凄く久しぶりのようにも感じた。


「で?高山との買い物はどうだった?
告白でもされたか?」


「何で知って…」


「ふぅーん…やっぱりされたんだ?」


えっ?何で部長に分かるの?
私、何にも言ってないのに…。


「やっぱりってどういう意味ですか?」


「だってお前は気づいてなかったかもしれないけど高山はお前が好きって事は俺から見ても分かってたし、お前の友達も気づいてると思うぞ?
それで返事したのか?」


「まだしてません…まさか私を好きだなんて思いもしなかったので。」


「そっか!まぁアイツには悪いけどお前を落とすのは俺だしな!
それに本当は俺から連絡とかなくて寂しかっただろ翼?」


急に名前で呼ばれてドキドキしてしまった。
た、確かに寂しくないなんて言ったら嘘になる。
避けられてると思うと胸が痛くて悲しくなったけど、素直になれない私は"寂しかった"なんて言える訳もなくて「聡が寂しかったんでしょ?」と言って部長の食べたお皿を持ってキッチンに逃げた。


「本当は寂しかった癖に〜」何て言われたけどシカトした。


それに幸太の事も部長の事もちゃんと考えなきゃいけない。


今は亜沙美に言われたように部長を一人の男の人として見る為に、部長じゃなくて"聡"と名前で呼んだ。


結局、いつもみたいに部長はビールを飲みだして今日も泊まるみたいだ。
そして気がつけば私は部長に抱きしめられて寝ていた。


部長に抱きしめられていると不思議と居心地がよく、寒いからそう感じてるのかは分からないけど、嫌ではない。
私はまたそのまま眠りに就いた。



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