陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



お風呂から上がった二人にお茶をあげて、隼人はお菓子を食べだした。


「隼人!お菓子を食べ終わったら歯磨きするんだよ?」


「はーい!歯磨きしたら聡と戦いごっこするー」


「いいぞ!じゃあお菓子を食べて歯磨きが終わったらしような?」


「うん!」


私は部長に隼人を頼んでお風呂にゆっくり入った。


お風呂から上がるとやけに静かで、部屋に行ってみると隼人はベッドで眠っていた。


「あれ?隼人、寝ちゃったんですか?」


「ああ!戦いごっこしてて遊んでたんだけど、俺に飛びかかってきてそのまま動かなくなったから見たら寝てた!」


「聡と遊べて嬉しかったんだねきっと。
今日はおもちゃまで買ってきてくれてありがとうございます。」


そう言って私はコタツに座った。


「なぁ、高山には返事したのか?」


「……まだ、です。中々、時間が合わなくて返事も出来てなくて…。」


「そっか…
このまま俺も当たり前のようにお前の家に来てるとアイツに対しても俺に対してもハッキリしないだろ?
だからお前がちゃんと答えが出るまで連絡もしないしここにも来ない!
じゃあ俺は帰るから隼人によろしくな…!」


そう言って部長は隼人の頭を撫でると帰っていった。


もしかしていつまでも返事をしない私に呆れちゃったのかな…。


それもそうだよね、部長に対しても曖昧なままで週末に一緒にいるけど私は部長に対してまだ答えが出ないでいた。


部長が帰った後は静かで、心に穴が空いたようだった。







< 81 / 142 >

この作品をシェア

pagetop