陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



次の日、私は隼人に起こされて目が覚めた。


「翼ちゃん起きて!聡が、聡が居ないよ?
何処に行っちゃったの?
…わぁーん」


隼人は起きて部長が居なかったのが寂しかったのか泣いてしまった。


そんな隼人を抱きしめると胸が痛くて、私まで泣きそうになった。


「ごめんね隼人…聡は用事があって家に帰ったんだ。」


「また来るよね?僕…聡が大好きだからまた遊びたい!
おりこうさんにしてたらまた聡は遊んでくれるよね?」


私は返事に戸惑ったが隼人に「そうだよ!おりこうさんにしてたらまた来てくれるよ。」そう言った。


それからは着替えて朝ごはんの準備をした。


キッチンに行って目に入ったのは部長の忘れていったタバコと灰皿…。
昨日に言われた事を思い出すと胸が痛くて、苦しくて、部長との今までの事を思い出した。


意地悪で、厚かましくて、家にまで泊まって。
だけど楽しかったり、優しかったり…
気づけば部長と居る事が当たり前だった。


部長に言われた事に何故、胸が傷んだのかやっと気がついた。


「私…部長が好きなんだ…」


離れてみて気づくなんて…


幸太にも部長にも自分の気持ちを伝えなきゃ。


今月はバレンタインデー。
その前に幸太に自分の気持ちを伝えて、部長にはバレンタインデーに想いを伝えよう。


そう思うと少し元気が出てきた。


私は朝食を作ると隼人と一緒に食べで、家の片付けが終わると近くの公園に遊びに行った。




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