陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
「こう、た…」
「入社した時からずっと好きで彼氏が居るの知ってても諦められなくて…
やっと、やっと気持ちを伝えれたんだ!
好きなんだよお前の事が…」
そう言って幸太は私を抱きしめた。
「俺じゃダメなのかよ…」
泣きそうな声で幸太は言った。
私も胸が苦しくて、泣きそうになった。
だけど自分の気持には嘘はつけない。
「ごめん…私は幸太とは付き合えない」
そう言うと幸太は私を抱きしめていた腕を離した。
「今日はありがとう…じゃあね」
私はタクシー乗り場に向かって歩き出した。
「くっそ、何でだよ、何でっ!」
そう幸太が叫んだが私は振り返らなかった。
私は涙を流しながらタクシー乗り場まで歩いて、タクシーに乗ると涙で視界が見えなくなった。
マンションに着くと私は亜沙美に電話した。
「亜沙美…うっ…」
「ちょっと翼?どうした?」
私は泣きながら亜沙美にゆっくりと説明した。
亜沙美も涙を流して「頑張ったねって」言ってくれた。
「幸太の事は暫くはそっとしておきな?
私がタイミング見て話をするから翼は部長にちゃんと気持ちを伝えるんだよ?
日曜日のバレンタイン、頑張ってね!
じゃあまた明日。」
「ありがとう…また明日ね。」
そう言って電話を切った。
私はお風呂に入った後はそのまま眠りに就いた。