陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。
ヒロくんに振られたあの日の夜、私は苦しくて、悲しくてどうしようもなかった。
学生の時に付き合っていた彼氏は親友を好きになり、親友にまで裏切られた。
そんな時にヒロくんに会って、そのうち付き合うようになり、いつかは結婚するんだと思っていた。
だけど突然の別れ話。
やっと幸せになれると信じていたのに突然の裏切りだった。
だけど今思えばそれは、部長に出会う為に神様に与えられた試練だったのかもしれない。
ヒロくんに振られたあの日の夜に、部長と出会ったのは偶然じゃなく必然で、私達は出会う運命だったんだって思う。
部長と一緒に居るようになって、気がつけば部長に恋をして、今はこうして私の隣で眠っている。
私は部長の頬にキスをしてベッドを出ようとした。
すると部長に腕を掴まれた。
「何処にいくんだよ…」
「シャワーを借りようかと思って…」
「まだいいだろ?」
「今日は何の日か知ってます?
バレンタインデーですよ!
私の家に部長の為に作ったブラウニーが冷蔵庫に入ってるんです。
夕食を食べたら一緒に食べましょ?」
「まじか?じゃあ早くシャワー浴びて着替えて、車を取りに行って翼の家に行くか!」
子供みたいに嬉しそうに言った部長を見ると頬が緩む。
きっとこれから先も部長と私は今と変わらずにこうして笑い合える、そんな気がする…
【完】