twins cherry
Encounter
「――よし、じゃあこれから学校案内……と、いきたいところなんだが……先生達はこれから朝の職員会議なんだよなー……」
私は手続きを済ませて学校案内をしてもらうことになった。でも、先生全員職員会議にでないといけない。すると、職員室の扉が開き、誰かが入ってきた。入ってきたのは小柄でほんわかとした男子。私と同じ1年生だろう。
「失礼しまーす。1年5組の熊野先生いますか?」
1年5組……?私が入る予定の組だ。すると、私の隣にいた先生が男子の方に近づいていった。2人が数分話したあと、先生がこっちをむいた。
「俺の代わりにこの男子が案内してくれることになったから。それじゃあまたあとでな!」
先生は私の背中を押して職員室から出させて、扉を閉めた。
「……それじゃ、いこっか」
「……あっ、はい……」
私はてくてくと歩いていく男子についていった。案内も終わり、男子は自分のクラスの教室に戻っていった。私はまた職員室に戻って、熊野先生1年5組の教室にむかった。
「じゃあ俺が合図出すまで待ってろよ」
そういって先生は教室に入っていった。……どんな人がいるんだろう……さっきの男子、名前聞くの忘れてたけどそのうち分かるよね、同じクラスだし。
「それじゃ、入ってきてー」
私は先生に呼ばれて教室に足を踏み入れた。
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